漢字を何回も書いているのに覚えられない?自分に合う覚え方を探そう

「漢字を何回も書いているのに、テストになると思い出せない」
そんなお子さんを見て、「もっと練習したほうがいいのかな」と感じることはありませんか。
練習の回数を増やす前に、覚え方を少し工夫してみるのも一つの方法です。形を見る、声に出す、意味を考える。同じ漢字でも、取り組み方はいろいろあります。
今回は「ラーニングスタイル」をヒントに、家庭で試せる漢字の練習方法をご紹介します。
ラーニングスタイルには、どんなものがある?
ラーニングスタイルは、学び方の好みを整理する考え方です。代表的な分類の一つ「VARK」では、次の4つに分けて紹介されています。
| 分類 | 学び方の例 | | 視覚型 | 図や色、配置などを使って整理する | | 聴覚型 | 説明を聞く、声に出す、人と話す | | 読み書き型 | 文章を読む、書く、言葉でまとめる | | 体験型 | 実物を扱う、実演する、具体的な場面で試す |
ただし、人が必ずどれか一つに当てはまるわけではありません。また、好みのタイプに合わせれば学習効果が上がる、という十分な裏付けもありません。
「私はこのタイプだから」と方法を限定せず、勉強の工夫を増やすヒントとして使ってみましょう。
漢字を覚えるための4つの入口
1.形や違いに注目する
漢字を部分に分けたり、似た漢字と比べたりします。
たとえば「晴」なら、左に「日」、右に「青」があります。「清」と並べて、同じ部分と違う部分を探すこともできます。
間違えやすい部分だけ色で囲むなど、注目するところを絞ってみましょう。色をたくさん使うことより、形の特徴に気づくことが大切です。
2.声に出して確かめる
読み方や漢字を使った言葉を、声に出してみます。
「晴れる」「晴れた空」「晴天」など、学校で習った読み方や言葉を使って確認しましょう。「この漢字を使う言葉、ほかにもあるかな?」と親子で出し合ってもよいですね。
音だけを繰り返すのではなく、言葉の意味も一緒に確かめます。
3.短い文の中で使う
一文字ずつ書くだけでなく、短い文にして練習します。
> 晴れた日に、公園へ行きました。
文を読んで場面を思い浮かべたあと、「はれた」の部分を漢字で書いてみましょう。
文を考えるのが難しければ、「晴れた空」のような短い言葉や、教科書の例文を使って大丈夫です。
4.身近な場面で使う
その日の天気を漢字で記録したり、看板や商品の表示から習った漢字を探したりします。
たとえば、空を見て「今日は晴れだね」と話したあと、天気の記録に「晴」と書いてみる。実際の出来事と漢字を結びつける方法です。
読むだけで終わらず、あとで思い出して書いてみると、書けるかどうかも確認できます。
覚え方は、組み合わせても大丈夫
実際の勉強では、いくつかの方法を組み合わせられます。ここでは、家庭で試しやすい3つの例をご紹介します。
形を分けて、唱えながら書く
「晴」の「日」と「青」を確かめてから、「日へんに青」と唱えながら書いてみます。
形を見る・声に出す・書くことを組み合わせる方法です。漢字の一部分が抜けたり、似た形と混ざったりするときに試してみましょう。
これは形を覚えるための唱え方です。漢字の成り立ちを説明する場合とは、分けて考えます。
似た漢字を見比べて、言葉で説明する
「晴」と「清」を並べ、「右は同じ『青』だけど、左が違うね」と説明してみます。
続けて「晴れた空」「清らかな水」などの言葉を確認し、意味と形を結びつけます。最後に見本を隠して、それぞれの言葉に合う漢字を書いてみましょう。
場面を描いて、文にして書く
晴れた日に遊んだことを思い浮かべ、簡単な絵と短い文で表します。
絵を描くのが好きなら、空や公園の絵を添えてもよいですね。描くことに時間がかかる場合は、写真を見たり、出来事を話したりするだけでもかまいません。
全部を毎回する必要はありません。 お子さんが取り組みやすそうなものを、少ない文字数で試してみてください。
自分に合う方法がわからないときは?
最初からタイプを決める必要はありません。お子さんと「どれなら試してみたい?」と相談し、練習したあとに次の2つを確かめましょう。
無理なく始められたか、負担が大きすぎなかったか。
翌日などに、見本を見ずに読んだり書いたりできたか。
楽しく取り組めても、まだ覚えていないことはあります。反対に、一度書けなかったからといって、その方法が合わないと決める必要もありません。
「形を見る方法に、声に出す練習も足してみよう」など、様子を見ながら調整していきます。
- 取り組みやすかったか
- あとで思い出せたか
どの方法でも、最後は「見ないで思い出す」
見本を見ながら書けることと、自分で思い出して書けることには違いがあります。
形や読み、意味を確かめたら、一度見本を隠して書いてみましょう。書けなかった部分は見本と比べ、翌日や数日後にもう一度挑戦します。
読めるけれど書けないなら形を、形は書けても使い方がわからないなら意味を確認するなど、困っているところに合わせて練習を変えることも大切です。
お子さんに合う工夫を、一緒に探していきましょう
漢字を覚えにくいとき、練習量だけではなく、何を手がかりにしているかにも目を向けてみてください。
「何回書いた?」に加えて、「どこに気をつけた?」「どうすると覚えやすかった?」と聞いてみると、お子さんなりの工夫が見えてくるかもしれません。
Faro-Plusでは、お子さんの様子や理解度を確かめながら、覚え方や家庭学習の進め方を一緒に考えます。
「何回書いても覚えられない」「家でどう声をかければよいかわからない」など、学習のお悩みもお気軽にご相談ください。サイト内のお問い合わせ・LINE窓口からご連絡いただけます。